浄土真宗について


私たちの宗派は「浄土真宗本願寺派」です。ご本山は「西本願寺」で全国に10,000以上、海外に185カ所、山口県に600カ所以上のお寺があります。山口県内では一番多い宗派です。日本全国さらに、世界各国にも多くの方が浄土真宗のみ教えを聞いています。

若朋会は浄土真宗をひらかれた親鸞聖人の教えのもと、阿弥陀如来の本願を聞信して寺族青年として自覚を深め、新しい時代に対応したさまざまな活動に取り組み、活動を通して互いに研鑽し、親睦をはかり、念仏の教えをひろめることを目的としています。ここでは、浄土真宗についての大事な部分を紹介します。


宗派

浄土真宗本願寺派

宗祖

親鸞聖人

親鸞聖人は、1173(承安3)年に京都の日野の里でお生まれになりました。9歳から比叡山で学ばれましたが、29歳で師・法然聖人と出遇い、本願念仏の道に入られ、念仏停止による越後流罪を経て、関東の地で主著『教行信証』の執筆を始められました。煩悩に満ちた私たちは、阿弥陀如来のみ教えを仰ぐことこそ、苦しみの世を生き抜く道である、と90年の生涯をかけてお示しくださり、1263(弘長2)年にご往生されました。

本山

龍谷山 本願寺(西本願寺) 

〒600-8501京都府京都市下京区堀川通花屋町下ル門前町60

一般には「西本願寺」とも呼ばれています。

親鸞聖人ご往生の後、京都東山の大谷に廟堂が建てられ、この廟堂が本願寺へと発展しました。第8代蓮如上人(れんにょしょうにん)の時に教線が拡大しましたが、京都を追われ、大阪、和歌山に移転した歴史があります。第11代顕如上人(けんにょしょうにん)の時の天正19年(1591)に現在の地(京都市下京区)移転しました。

ご本尊

阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)

阿弥陀如来とは、生きとし生けるものの苦しみを見抜いて安らぎを与え、大悲をもって平等に救済する仏です。ご本尊は、阿弥陀如来一仏で、阿弥陀如来の本願のはたらきがつまった「南無阿弥陀仏」の名号も本尊として仰いでいます。

昔から、阿弥陀如来は親しみをこめて「親さま」とよんできました。阿弥陀如来のはかりしれない深い親心をそのように表現して仰いでいます。「親心」とは親が子に対して損得をこえた深いお心です。

阿弥陀如来は「無量寿」(はかりしれないいのち〈寿命〉と「無量光」(はかりしれない智慧)〈光明〉の徳をもたれたかたです。そして、苦しみ悩むものを必ず救うという誓いをたて、この誓いにもとづいて私たち凡夫を無条件で救うはたらきを、いまも続けてくださっています。阿弥陀如来と私たちが親子だからこそ、一方的にはたらいてたすかっていくーそういう味わいをから「親さま」と呼びあらわしてきました。

経典

お釈迦さまが説かれた「浄土三部経」

『仏説無量寿経』『仏説観無量寿』『仏説阿弥陀経』

 

宗祖 親鸞聖人が著述された主な御書物

『正信念仏偈』(『教行信証行巻末の偈文』)

『浄土和讃』『高僧和讃』『正像末和讃』

 

中興の祖 第8代門主蓮如上人のお手紙

『御文章』

浄土真宗の念仏

南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)

浄土真宗の念仏は、南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)ととなえます。

南無阿弥陀仏の「南無」は「帰命」「帰依する」という意味で、全幅の信頼をよせて「まかせる」ということです。「阿弥陀仏」は「極楽浄土を建立して、迷える人びとを救おう」とはたらきかけてくださる仏さまです。つまり、「南無阿弥陀仏」とは、お念仏となえるものすべての人が、命尽きたとき極楽浄土に仏として生まれさせようという阿弥陀如来さまの救いを喜び、感謝してとなえる念仏です。